第一章 美人社員の屈従

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「いよいよお待ちかねの場所を味わわせてもらうとするか」
 再び後ろ向きの体勢で美人社員を立たせた加藤。ヒップを突き出させて、まだあまり使いこんでいない赤貝をじっくり見物するつもりなのだ。
「さっきはアナルに夢中になってしまったからな。ココも同じように見てやらんと不公平だろ」
 オナニーすらあまりしたことがないのだろう。真澄の秘唇は大きな形崩れもなく、実に清楚なたたずまいをしていた。
「おしとやかなマ×コだと言いたいところだが、外見と違って中身はとんだ淫乱じゃないか。ワシのを口で愛撫しとっただけなのに、奥から透明な液体がどんどん溢れてくるぞ」
「そ、そんなの、嘘ですッ」
 真澄は半ば叫ぶように声をだしていた。
 確かに体は若干の興奮を覚えているようだったが、それはあくまでも場の雰囲気に感化されてしまっているからだ。自分がそんなに淫らなはずがない。
 だが真澄のそんな思いを嘲り笑うかのように、加藤が秘部に指を挿入してきた。
「前戯もなしに二本の指をズッポリ咥えこんでおいて、嘘なわけがないだろう。いやらしい匂いがプンプンとしてきおるわ」
「や、やめて。そんな恥ずかしいこと言わないでッ!」
「嫌がるフリをしても無駄だ。卑猥な台詞を言われて一層濡れてきているぞ。どうやらお前にはマゾの素質があるみたいだな」
「わ、私が……マゾ?」
 普段では聞きなれない単語だけに、一瞬何を言われたのか理解できなかった。
「いつもの強気な性格は偽りのもの。心の奥底では男に卑下されることを望んでいる変態女。それがお前だよ」
 ここでようやく意味に気がついた真澄が反論しようとしてきたが、膣道に埋まっている二本の指を加藤が動かすと、たちまち言葉を失ってしまう。
 膣内を指で掻きまわしてやると、流麗な眉を折り曲げ、気丈さの欠片もない淫らな顔を晒してくる。痛いくらいに指も締めつけてきて、感じまくっているのが丸わかりだった。
「どうだ。お前が今まで付きあってきた彼氏たちは、ここまで気持ちよくさせてくれたか」
「そ、それは……」
 加藤の台詞に思わず口ごもってしまう。
 初体験をした高校時代から今まで、セックスで快感を得たことがほとんどなかったからである。喘ぐ姿も声も、すべて相手を気遣っての演技だった。
 しかし今感じているのはまごうことなき快楽。
 自分は本当にマゾなのだろうか。知らなかった一面に戸惑う頭脳は、答えを導きだしてはくれなかった。
 肉路をたっぷりほぐされたあと、加藤の両手にウエストを掴まれた。
「さあ、足を大きく開け」
 じっとりと美女の愛液で濡れた指をペロリと舐めてから、加藤はいよいよ念願だった挿入を開始することにした。
 真澄にゆっくりと腰を下ろさせ、僅かに開いている秘唇に自らの分身をあてがう。
「それじゃあ、いよいよワシの情婦にしてやるぞ」
「ああ……」
 自分で望んだことだけに、真澄は小さく声をあげることしかできなかった。
 腰をグイと引っ張られ、ズブリと亀頭が侵入してくる。
「あまり使っていなかっただけあって、新品に近いような状態だな。フフフ、ますますたまらんわ」
 ほんの少し挿入を達成しただけで、加藤は顔に満面の笑みを浮かべていた。入口の締めつけが予想よりずっとキツくて窮屈なのだ。
「ヒイイ、ふ、太い」
「それはそうだろう。ワシのマグナムはそんじょそこらの男どもとじゃ比べものにならんからな」
 体験したことのない剛棒に悲鳴をあげる真澄へそう言って、加藤はさらに連結を深めにかかった。
 女体をより沈みこませると同時に、自らはグッグッと腰を突き上げていく。
 密接に重なった肉層を攻略していく道中、甘えるように絡みついてくる粘膜に思わず顔をほころばせてしまう。今まで抱いてきた女のなかでもトップクラスの名器だった。
「これほどのモノとは思わなかったぞ。これからは毎日でもワシが使ってやるからな」
「うあ、うああ……!」
 太すぎる剛直を根元まで埋めこまれ、もの凄い圧迫感が真澄を襲ってきた。動きを一度とめてほしかったが、構うことなく加藤が腰を繰りだしてくる。
 すっかり濡れそぼっている秘肉に力強く出し入れをされると、たまらず「アアン」となまめかしく喘いでしまう。
「フッフ。太いとか言ってたわりには、もうワシのに馴染んできおったか。体の相性はバッチリみたいじゃないか」
 得意げに笑った加藤は、体を上下に動かすたびにタプンタプンと弾んでいる美女の乳房を掴んだ。
「あー、たまらん揉みごたえだ。先端もこんなに硬くして、お前もだいぶよくなっているんだろ」

「アアン、は、恥ずかしい……」
「恥ずかしいことなどない。もっとワシに乱れる姿を見せてみろ」
 普段はツンツンとしている美人社員の痴態に気をよくしている加藤は、さらに多彩な技を駆使して相手の情感を追いつめていく。
 力強く突き上げたかと思えば、腰を数瞬停止させて僅かに焦らす。しつこいぐらいストレートに上下運動させたかと思えば、変化球とばかりに突然グラインドさせる。
 およそ整っているとはいえない外見ながら、多数の女性をベッドでモノにしてきただけあって、そのテクニックはこの上なく巧みであった。
「あうっ、あっ、ンアア」
 若さゆえの単調で乱暴なセックスしか経験してこなかった真澄にとって、加藤という色事師の責めはとてつもなく甘美だった。
 突かれるたびに上半身をのけ反らせては相手にもたれかかり、自分でも信じられないような嬌声を口から放つ。
 セクハラ社長に犯されるまえに覚えていた嫌悪感もすでになく、気づけば自らも相手の動きにあわせて必死に腰をくねらせていた。
「なんともスケベな腰使いだな。そんなにワシの魔羅が気に入ったのか」
「そ、そんなこと……」
「ちゃんと言わないと途中でやめてしまうぞ」
 これだけ乱れていてなお羞恥心を見せる真澄にピシャリ言い放つと、美人社員は汗に濡れたショートヘアを左右に振って嫌々をする。
「い、言いますから、どうかやめないでください。しゃ、社長様のオチ×チ×……アアン、最高ですわ」
 一線を越えてしまうと、あとはどこまでも堕ちていくだけだった。
「これで正真正銘ワシの情婦だな」
 反応から美女が堕ちたことを悟った加藤は、相手の顔を自分の方へと向かせてから舌を伸ばした。
 するとどうだろう。加藤が唇を奪うより先に、真澄から嬉しそうにむしゃぶりついてきたのである。
 淫らに唾液を啜ってから、長年付き合っている恋人へするように舌を濃厚に絡めてくる。
 美しすぎるほど強く輝いていた瞳にも薄い靄みたいなものがかかっており、もうすっかり快楽の虜といった感じだった。
 どちらからともなく唇を離してディープキスを終了させるや否や、真澄の全身がピーンと硬直した。
「あアン、なにこれ。なんか凄いのがきちゃうゥ」
「なんだ、イクのも初めてなのか。どうやらお前の相手をしてきた男どもにはろくな奴がいなかったみたいだな」
「社長様……こ、怖いわ」
 未知の恐怖に顔を歪ませる真澄だったが、腰の動きは弱まるどころか逆に激しくなっていた。
「こんなにスケベにケツを振ってるくせに何を言ってやがる」
 真澄の腰使いを冷やかしてから、分身の上で跳ねている臀丘をピシャリと叩いた。
「いいか、ちゃんとその何かがきたら、オマ×コ、イクと言うんだぞ」
 溶けそうになっている肉層をえぐりながら強要すると、全身を火照らせている真澄がコクリと頷く。
「これがイク、ということなのね。ああ、社長様ァ。真澄……オマ×コ、イッちゃううう」
 ゾクリとするほどのエロティックボイスで言い放ったあと、真澄の身体がガクガクと痙攣する。
 オルガズムへと達したことで膣内も緊縮を始め、加藤の一物を万力のごとくギュギュッと挟んでいく。
「くっ、これはたまらん」
 女性器の使い心地もピカイチなら、絶頂後の搾り取りもまた別格だった。
 多少残っていた余裕が一気になくなり、あっという間に加藤も追いつめられていく。
「情婦としての証をくれてやる。ありがたく受けとれ」
 中だしだけはやめてという声があがると考えていたのだが、絶頂の余韻でグッタリとしている真澄は虚ろな目を加藤に向けてきただけだった。
「くおお、出すぞッ!」
 追い込みの抽送をしていた腰をピタリととめ、叫ぶと同時に加藤は白い欲望をドバドバと美人社員の体内へ注ぐのだった。


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