第三章 完全なる調教

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「ククク。すまんな、商談の最中に見苦しいものを」
 加藤育郎の言葉にも、信じられないものを目撃してしまった近藤と取引先の社員は反応できず、ただひらすらボーッと未だにお漏らしをしてしまった女性社員を眺めているだけだった。
「に、西脇さんは、ど、どこか具合でも、わ、悪い…んですか」
 なんとか声を絞りだしたのは取引先の社員だった。
「だ、そうだ。どうなんだ」
 加藤が視線を向けたのは、自らのそそうの残骸を見つめている西脇真澄である。
「い、いいえ。そんなことは……ありませんわ」
 呟くように真澄が答えた。その声からは今朝までのような力強さはすっかり消えてしまっていた。
 加藤の思惑どおりに、部署内の男性社員たちに感じている姿を晒すばかりか、自社外の人間にお漏らしまで見られてしまった。
 まさか愛人となった自分に、ここまでの仕打ちを加藤がしてくるとは真澄にとってまったくの予想外だった。自分に溺愛するあまり、他の男どもには手を出させないし、見世物にすることもないだろうとたかをくくってしまっていたのだ。
「フフン、そうだろうな。具合が悪いわけではなく、いいんだからな」
 この程度の精神的ダメージを与えただけでは、安心はできない。表面上はニヤニヤしながらも、内心の加藤はまったく満足していなかった。
 なにせ西脇真澄を初めて抱いた時には、あれだけ快楽でメロメロにして従順にしてやったのに、わずかな期間でここまでプライドを回復させて自分に噛みつこうとしてきたのである。
 極上の体を他の人間に味わわせるのは正直惜しかったが、ここは徹底的にこの女社員の気位をズタボロにしてやらなければならない。もう二度と反抗しようなどという気を起こさないように。
 加藤の言葉の意味がわからず、再びボケッとしている二人の男性の前で、ブラウスを脱ぐように加藤は真澄へ命令した。
 放尿を見られてしまったことで理性が麻痺しきっているのか、美貌の女社員はほとんど躊躇うことなく指示されたとおりにボタンを外していく。
 ブラジャーが姿を現してくると、またもや取引先の社員が生唾を飲みこむ音を室内に響かせた。顔を真っ赤にさせて、もう辛抱たまらんとばかりに早くも両手で股間を押さえている。
 ブラウスが床に落ちると、今度はスカートを脱ぐように指示される。
 真澄は一度だけ頷くと、自らの小水を吸いこんで多少重くなっているタイトスカートをすぐに脱ぎ捨てたのだった。

「こ、これは、なんと言うか……」
 飯原という名前の取引先の社員は、まさに天に昇るような気分だった。
 憧れの西脇真澄が自分の目の前で下着姿になっているのだ。その奥に、何度も妄想してオナニーのオカズにした裸身があるかと思うと、またたまらなくなってしまう。
「こんな顔してて、実はこの女は変態でな。ほら、よく下着を見てみろよ」
 緊張で目を見開いている飯原に、加藤が卑猥に顔を歪めて話しかける。
 言われたままに顔を真澄のショーツへと近づけていく取引先の担当社員。変態の素質でもあるのか、漏れた尿の臭いを嗅いで若干惚けた顔をしている。
「ま、まさかこれは……!」
 飯原が目を一段とぎょろりとさせた。
 下着の一部分が微かに振動しているのを発見したのだ。注意深く見なければ見逃してしまう程度ではあるが、その部分が微かに膨らんでもいる。
 お漏らしをしたにもかかわらず、蕩けそうな表情を晒している西脇真澄。そして発見したこのふくらみ。正体が何であるかはすぐに察しがついた。
「そう、ローターだよ」
 さらにニヤリとした加藤が、真澄に両手を上げて頭の後ろで組むように命令する。
「仕事中に隠れてこんなことして、この女は楽しんでるのさ。こうして君に見られている今でも、感じすぎて頭が変になりそうになってるんじゃないか。そうだろう?」
「そ、そのとおりですわ。どうか真澄がローターで喜んでいる姿をもっと見てください」
 お漏らしの他にこんな姿を見られてしまっては、どんな言い訳をしたところで無駄である。それに逆らったところで、さらにキツい仕打ちを加藤からさせられてしまうに違いなかった。
 しかし屈辱を感じている真澄の心とは裏腹に、自分を卑下する台詞を口にすればするほど、股間が疼いて蜜液をさらに分泌してしまう。
 以前相手にもしなかった男の前で責められる羞恥が、やがて大きなマゾの快楽へと変わってくる。
「んああ、イイ……!」
 全身がウットリと痺れ、気づけば唇が勝手に言葉を作成してしまっていた。
「まったくスケベな社員ですなぁ」
 真澄が加藤の愛人であることを知っている近藤が、下衆な媚び笑いを浮かべている。その股間では対面に座っている飯原と同じく、巨大なテントが張られていた。
「そうだ。せっかくだから、一発抜いてあげたらどうだ。お前はおしゃぶりも大好きだろう」
 魅惑的な嬌声で、一瞬にして自爆寸前にまで追いこまれてしまっている飯腹を見て、加藤が真澄にそう声をかけた。
「そ、そうですわね。わ、私のお口でよければ、どうぞお使いください」
「い、いいんですか。それならぜひ」
 普通なら少し怪しむとかの反応があってもよさそうなものなのだが、相手が憧れである美貌の女社員ということと、すでに我慢が限界なこともあって、飯原はすぐにズボンとパンツを脱いだ。
「ああ、とても立派ですわ」
 下着に仕込まれているローターの刺激を味わいながら、四つん這いになった真澄は唇をゆっくり近づけていき、若き男性社員のはちきれんばかりのペニスにそっと口づけをした。
 舌を伸ばし、尿道口付近をひと舐めしてから、円を描くようにゆっくりと雁首にまで舌を這わせていく。
「うお、おほう」
 あまりに甘美な刺激に、フェラチオ開始数秒で飯原は射精しそうになってしまう。
「んふ、んうん」
 たっぷりと唾液を染みこませた舌腹で陰茎をベトベトにしてから、薄くルージュが塗られている唇を大きく開いて、ゆっくりと真澄は取引先の男性社員の王冠部を口に含んだ。
 するとその途端「うおお」という声が頭上から聞こえてきて、口内に埋まったばかりの先端から勢いよく白い欲望が放出されてきた。
「んぐっ、んんっ」
 濃い大量の精液にムセそうになりながらも、真澄は注がれた液体を少しずつ喉へと流しこんでいく。
「あの西脇さんが俺なんかの精液を飲んでいるなんて」
「どうやら、真澄の口は気にいってもらえたみたいだな」
 感激に震えている飯原に、加藤が声をかけた。
「はい、もう最高でしたよ」
 声を上擦らせている飯原の股間では、精液を飲み終えた西脇真澄が後始末とばかりに、萎えかけの男根を舌で丹念に舐めていた。
「そうか、それはよかった。それで中断してしまっていた取引のことなんだがな」
「そのことでしたらご心配なく。そちらの条件を受け入れますとも。そ、その代わりと言ってはなんですが……」
「ククク。いいだろう。君にはタップリと美味しい思いをさせてやろう。真澄はなかなか忙しい身分なのでそうそう相手はできんと思うが、女は他にもいるのでな。おい、専務。彼を性欲処理課に連れて行ってやれ」
「わかりました。それでは案内しましょう」
「お願いします」
 本当は西脇真澄に相手をしてもらいたかったが、それでも性欲処理課という単語にウキウキとしながら飯原は近藤のあとをついていった。
「さすがに社外にもファンが多いだけはあるな。お前のおかげで多少難航していた取引が、簡単にうまくまとまったわ」
 誰もいなくなった応接室で、加藤はソファにどっかりと腰を下ろす。
「どうだ。上の口で咥えこんで、下の口にもチ×ポが欲しくなったんじゃないか」
「ああ、そのとおりですわ。真澄のオマ×コに社長様のオチ×ポをブチこんでほしいんですぅ」
 人前での羞恥責めですっかりマゾ奴隷の目つきになってしまった真澄は、四つん這いのまま加藤に近づくと急いで相手のズボンを脱がし始めた。
 加藤に言われたとおり、精液を飲んだことにより欲望の抑えがきかなくなってしまったのだ。
「お前を愛人にしておくのはもうヤメだ。これからはマゾ奴隷として飼ってやろう」
「あアン、嬉しいィ。真澄は社長様の命令ならなんにでも従う、変態で淫乱なマゾ奴隷ですゥ」
 ローターの仕込まれた下着を脱いで、ソファに座っている加藤のペニスに跨った真澄は、腰を下ろすと同時に極まった声を発して全身をガクガクと痙攣させたのだった。


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